サインバルタ(シンバルタ)の効果
サインバルタの有効成分であるデュロキセチンはセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬に分類されます。
セロトニンは不安な気持ちを取り除き安心感や平常心を上げる働きを持っている脳内物質のため、脳内で増加することで気持ちを落ち着かせてくれます。
ノルアドレナリンはストレスを感じた際に放出される情報伝達物質で交感神経を活発にする効果があり、意欲などを向上させてくれます。
これらの物質の再取り込みを阻害することでうつ病の症状を徐々に改善へと導きます。
サインバルタ(シンバルタ)の服用方法
服用量
うつ病や糖尿病性神経障害の場合
1日1回、直食後にお水やぬるま湯などで服用して下さい。
最初の1週間は20mgを服用し、2週間目から40mgに増量して下さい。
効果が見られない場合は60mgまで増量可能です。
しかし、1日の上限容量は60mgのため上限を超えての服用は厳禁です。
慢性腰痛症、変形性関節症疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛の場合
1日1回、直食後にお水やぬるま湯などで服用して下さい。
最初の1週間は20mgを服用し、その後は1週間以上空けて20mgずつ増量して下さい。
しかし、1日の上限容量は60mgのため上限を超えての服用は厳禁です。
サインバルタ(シンバルタ)の注意点
食事の影響の有無
食事の影響はありませんが、セイヨウオトギリソウが含まれている健康食品やハーブティーは副作用を強くするおそれがあります。併用しないよう気をつけてください。"
アルコールの影響の有無
アルコールとの併用により、肝機能の悪化や中枢神経抑制作用が強く現れるおそれがあります。
服用前後の飲酒は控えてください。
併用時の注意点(禁止薬や併用注意点)
併用禁忌
MAO阻害剤 |
(モノアミン酸化酵素B阻害薬、非選択的モノアミン酸化酵素阻害薬、モノアミン酸化酵素A阻害薬、セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)
他抗うつ剤との併用により異常高熱や全身痙攣、昏睡、不穏、発汗などの症状を引き起こすおそれがあります。 |
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併用注意
ピモジド |
(ピモジド)
併用によりT延長、心室性不整脈(Torsades de pointesを含む)などの心血管系副作用を引き起こすおそれがあります。 |
中枢神経抑制剤 |
(アプロバルビタール、メホバルビタール、ヘキソバルビタール、バルビタール、ブトバルビタール、アロバルビタール、ブタルビタール、タルブタール、ビニルビタール、ビンバルビタール、プロキシバルバール、バルビツール酸系抗てんかん薬、メトヘキシタール、チオペンタール、ペントバルビタール、アモバルビタール、セコバルビタール、シクロバルビタール、ブタバルビタール、チアミラール、ロラゼパム)
併用により本剤、および上記の薬剤の作用が強く現れるおそれがあります。 |
メチルチオニニウム塩化物水和物 |
(メチルチオニニウム塩化物水和物)
併用によりセロトニン症候群を引き起こすおそれがあります。 |
フルボキサミンマレイン酸塩、シプロフロキサシン、エノキサシン等 |
(フルボキサミンマレイン酸塩、シプロフロキサシン、シプロフロキサシン塩酸塩水和物、シプロフロキサシン水和物、乳酸シプロフロキサシン、エノキサシン、エノキサシン水和物)
併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがあります。 |
三環系抗うつ剤、フェノチアジン系抗精神病剤、抗不整脈剤 |
(アモキサピン、ジゴキシン、マレイン酸アセトフェナジン、デスラノシド、プロペリシアジン、ペルフェナジンマレイン酸塩、ジメタクリン、メトキシプロマジンマレアート、酢酸メパジン、カルフェナジンマレアート、シクロフェナジン塩酸塩、ピペラセタジン、フマル酸タンプラミン、マレイン酸アプタザピン、アジミリド塩酸塩、アジプラミン塩酸塩、ベロキセピン、シドキセピン塩酸塩、デキスソタロール塩酸塩、ペルフェナジンフェンジゾ酸塩、イントリプチン塩酸塩、イプリンドール、ケチプラミンフマル酸塩、塩酸ペルフェナジン、リン酸オクトリプチリン、ベルナカラント塩酸塩、アミネプチン、キヌプラミン、ジキシラジン、ペルフェナジンデカノアート、ペルフェナジンエナンタート、チオプロパザート、メチルジゴキシン、モラシジン、ソタロール、ジルチアゼム、クロルプロマジン、レボメプロマジン、プロマジン、アセプロマジン、トリフルプロマジン、シアメマジン、クロルプロエタジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、トリフルオペラジン、チオプロペラジン、ブタペラジン、ペラジン、チオリダジン、メソリダジン、ピポチアジン、デシプラミン、アミトリプチリン塩酸塩、ノルトリプチリン塩酸塩、イミプラミン、イミプラミン塩酸塩、クロミプラミン、オピプラモール、トリミプラミン、ロフェプラミン、ジベンゼピン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、プロトリプチリン、ドキセピン、メリトラセン、ブトリプチリン、ドスレピン、チエチルペラジン、セチプチリン、ピルジカイニド、イミプラミノキシド、クラスIII抗不整脈薬、クラスI抗不整脈薬、プロパフェノン塩酸塩、フレカイニド酢酸塩、ヒドロキニジン、クラスII抗不整脈薬、フェニルアルキルアミン誘導体)
併用により上記薬剤の血中濃度が上昇するおそれがあります。 |
パロキセチン塩酸塩水和物、キニジン硫酸塩水和物等 |
(パロキセチン塩酸塩水和物、キニジン硫酸塩水和物)
併用により本剤の血中濃度が上昇するおそれがあります。 |
セロトニン作用薬、セイヨウオトギリソウ含有食品等 |
(炭酸リチウム、ベンラファキシン、ミルナシプラン、デュロキセチン、デスベンラファキシン、ゾルミトリプタン、アラプロクラート、フマル酸アビトリプタン、ダポキセチン塩酸塩、エトペリドン塩酸塩、ピランダミン塩酸塩、ジメルジン塩酸塩、スマトリプタン、 L-トリプトファン、リネゾリド、ナラトリプタン、セントジョーンズワート、リザトリプタン、アルモトリプタン、エレトリプタン、フロバトリプタン、フルオキセチン、トラマドール塩酸塩、シタロプラム、パロキセチン、セルトラリン、フルボキサミン、エスシタロプラム)
併用によりセロトニン症候群を引き起こすおそれがあります。 |
降圧剤 |
(クロニジン塩酸塩)
併用により上記の薬剤の作用が弱くなるおそれがあります。 |
アドレナリン、ノルアドレナリン |
(アドレナリン、塩酸エピネフリン、酒石酸水素エピネフリン、ノルアドレナリン、酒石酸水素ノルエピネフリン、ノルエピネフリン塩酸塩、塩酸ノルエピネフリン)
併用により心血管作用(血圧上昇等)が増強するするおそれがあります。 |
血漿蛋白との結合率の高い薬剤 |
(ワルファリンカリウム)
併用により本剤、および上記の薬剤の作用が強く現れるおそれがあります。 |
出血傾向が増強する薬剤 |
(アモキサピン、クロザピン、リスペリドン、マレイン酸アセトフェナジン、ニメスリド、ブロナンセリン、プロペリシアジン、ペロスピロン塩酸塩水和物、ジメタクリン、メトキシプロマジンマレアート、酢酸メパジン、カルフェナジンマレアート、シクロフェナジン塩酸塩、イロペリドン 、ピペラセタジン、フマル酸タンプラミン、マレイン酸アプタザピン、アジプラミン塩酸塩、ベロキセピン、シドキセピン塩酸塩、ダルブフェロンメシラート、イントリプチン塩酸塩、イプリンドール、ケチプラミンフマル酸塩、リン酸オクトリプチリン、マレイン酸プラバドリン、アミネプチン、キヌプラミン、ジキシラジン、ニフルム酸、チオプロパザート、ベンジダミン、クロルプロマジン、レボメプロマジン、プロマジン、アセプロマジン、トリフルプロマジン、シアメマジン、クロルプロエタジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、トリフルオペラジン、チオプロペラジン、ブタペラジン、ペラジン、チオリダジン、メソリダジン、ピポチアジン、オランザピン、クエチアピン、アリピプラゾール、パリペリドン、デシプラミン、イミプラミン、クロミプラミン、オピプラモール、トリミプラミン、ロフェプラミン、ジベンゼピン、アミトリプチリン、ノルトリプチリン、プロトリプチリン、ドキセピン、メリトラセン、ブトリプチリン、ドスレピン、チエチルペラジン、セチプチリン、イミプラミノキシド、酢酸系抗炎症薬、ワルファリンカリウム、プロピオン酸系抗炎症薬、サリチル酸系抗炎症薬、オキシカム系抗炎症薬、フェナム酸系抗炎症薬、選択的COX2阻害薬、ピラゾロン系抗炎症薬、フェニルブタゾン系抗炎症薬)
併用により出血傾向が増強するおそれがあります。 |
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服用できない方
- ・デュロキセチンに対して過敏症の既往歴のある方
- ・モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)を投与中、または投与中止後2週間以内の方
- ・重度の肝機能障害をお持ちの方
- ・重度の腎機能障害をお持ちの方
- ・コントロール不良の閉塞隅角緑内障をお持ちの方
副作用
重大な副作用
セロトニン症候群、悪性症候群、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、痙攣、肝機能障害、肝炎、黄疸、皮膚粘膜眼症候群、アナフィラキシー反応、高血圧クリーゼ、尿閉
その他の副作用
過敏症 |
発疹、そう痒、蕁麻疹、接触性皮膚炎、光線過敏反応、血管浮腫、皮膚血管炎 |
全身症状 |
倦怠感、ほてり、発熱、悪寒、脱水、脱力感 |
精神神経系 |
傾眠、頭痛、めまい不眠、立ちくらみ、しびれ感、振戦、浮遊感あくび、焦燥感、気分高揚、注意力障害、錐体外路症状、不安、異常夢、頭がぼーっとする、性欲減退、躁病反応、錯感覚、無感情、味覚異常、激越、オーガズム異常、嗜眠、睡眠障害、歯軋り、失見当識、攻撃性、怒り、歩行障害、開口障害、下肢静止不能症候群、異常感 |
消化器 |
悪心、食欲減退、口渇、便秘、下痢腹部痛、嘔吐、腹部膨満感、腹部不快感、消化不良、胃炎口内炎、歯痛、胃腸炎、咽頭不快感咽頭炎、咽喉緊張、口臭、嚥下障害、顕微鏡的大腸炎 |
感覚器 |
耳鳴、視調節障害、眼乾燥、霧視、耳痛、散瞳、緑内障 |
循環器 |
動悸、頻脈、血圧上昇、起立性低血圧、上室性不整脈、失神 |
肝臓 |
AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、総ビリルビン上昇、Al-P上昇、LDH上昇 |
血液 |
ヘモグロビン減少、赤血球減少、ヘマトクリット減少、鼻出血、異常出血(斑状出血、胃腸出血等)、白血球減少 |
筋・骨格系 |
背部痛、関節痛、筋痛、肩こり、筋痙攣、筋緊張 |
泌尿器・生殖器 |
排尿困難、性機能異常(月経異常、射精障害、勃起障害等)、排尿障害、血中クレアチニン上昇、BUN上昇、頻尿、尿中アルブミン/クレアチニン比上昇、尿流量減少、多尿、閉経期症状、精巣痛 |
代謝・内分泌 |
高血糖、トリグリセリド上昇、総コレステロール上昇、尿中蛋白陽性、血中カリウム減少、甲状腺機能低下、低ナトリウム血症、乳汁漏出症、高プロラクチン血症、血中カリウム上昇 |
その他 |
発汗、体重減少、体重増加、CK(CPK)上昇、浮腫、冷感、熱感、呼吸苦、胸痛、冷汗、咳嗽 |
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保管方法
・高温多湿や直射日光を避けて保管してください
・お子様の誤飲を防ぐため手の届かないような場所へ保管してください
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