バリフ(レビトラ)の効果
バリフの主成分であるバルデナフィルという有効成分には、ホスホジエステラーゼ5型(PDE5)酵素の働きを阻害する効果があります。
性的刺激を受けた際、男性器ではサイクリックグアノシンーリン酸(cGMP)という物質が増加し、血管を拡張させることで勃起の準備を行います。
海綿体に血液が流れこみ勃起した後は一定の時間を置いて射精が行われます。
その後、サイクリックグアノシンーリン酸をホスホジエステラーゼ5型が分解することで海綿体への血流が止まり、それに伴い勃起もおさまる仕組みになっています。
しかし、EDになると性行為前や性行為中にも関わらず、ホスホジエステラーゼ5型が必要以上にサイクリックグアノシンーリン酸を分解してしまうと、射精の有無に関わらず勃起はおさまってしまいます。
そのため、バルデナフィルがホスホジエステラーゼ5型の働きを阻害することが勃起しないや中折れなどEDの症状改善に繋がります。
バリフ(レビトラ)の服用方法
服用量
1日1回、1回につき1錠を服用してください。
服コップ一杯ほどのお水やお茶で服用してください。
1日の上限は1錠となります。
次に服用する際は必ず24時間以上開けてください。
タイミング
性行為を行う1時間前に服用してください。
早い方であれば効果は20分ほどで現れます。
効果は服用から8~10時間ほど続きます。
※個人によって異なります。
バリフ(レビトラ)の注意点
食事の影響の有無
バリフは食後であっても軽食(700kcal未満で脂質が23.3g以下)であれば効果などに影響はないとされています。
しかし、効果を最大限に発揮したい場合は空腹時に服用するようにしましょう。
アルコールの影響の有無
バリフとお酒の併用には注意が必要です。
バリフには血管を拡張させる作用があるため、レビトラの服用前後にお酒を飲むと普段よりもお酒の周りが早くなる可能性があります。
その結果、眠気やふらつきなどを招き満足のいく性行為が行えないおそれがあります。
しかし、少量のお酒であればリラックス効果などを得られるため、緊張からEDになってしまう方には効果的な場合もあります。
併用時の注意点(禁止薬や併用注意点)
併用禁忌
硝酸剤及びNO供与剤 |
(アイトロール、イソコロナール、シグマート、ニコランジル、ニトロール、ニトログリセリン、ニトロダーム、ニトロペン、バソレーター、フランドル、ミオコール、ミニトロ、ミリス、ミリスロール、メディトランス、亜硝酸アミル、一硝酸イソソルビド、硝酸イソソルビド)
バリフとの併用により降圧作用が増強することがあります。 |
リオシグアト |
(アデムパス)
バリフとの併用により症候性低血圧を起こすことがあります。 |
CYP3A4阻害薬剤 |
(アナストロゾール、アプレピタント、アリミデックス、イトラコナゾール、イトリゾール、イメンド、エクリラ、エリスロシン、エリスロマイシン、エンペシド、オラデオ、オラビ、カイロック、カソデックス、カレトラ、クラリシッド、クラリス、クラリスロマイシン、クロトリマゾール、ケトコナゾール、ザーコリ、ザンタック、サンディミュン、シクロスポリン、ジフルカン、シメチジン、ジョサマイ、ジョサマイシン、タオン、タガメット、ダクルインザ、ダフクリア、ディアコミット、テネリア、デプロメール、ニゾラール、ネイリン、ネオーラル、ノウリアスト、ノービア、ノクサフィル、ノフロ、ノルフロキサシン、パーロデル、バクシダール、パドパリン、パピロック、ビカルタミド、ブイフェンド、プリジスタ、ブリリンタ、フルコナゾール、フルボキサミンマレイン酸塩、プレバイミス、プロイメンド、プロジフ、プロセキソール、ブロモクリプチン、ブロモクリプチンメシル酸塩、フロリード、ボノサップ、ホメピゾール、ボリコナゾール、マインベース、マリオットン、ミコナゾール硝酸塩、ラニチジン、ラパリムス、ラベキュア、ルコナック、ルボックス、ルリコン、レイアタッツ、レクシヴァ、ロズリートレク)
バルデナフィルの代謝が減り、体内に残り続け副作用のリスクが高まる。 |
クラスIA抗不整脈薬 |
(アミサリン、キニジン硫酸塩、ジソピラミド、ジソピラミドリン酸塩、ジソピラン、シベノール、シベンゾリンコハク酸塩、ピメノール、リスモダン)
臨床試験でQTc延長が確認されています。 |
クラスIII抗不整脈薬 |
(アミオダロン、アミオダロン塩酸塩、アンカロン、シンビット、ソタコール)
臨床試験でQTc延長が確認されています。 |
併用注意
CYP3A4阻害薬剤 |
(エリスロマイシン、エリスロシン、カソデックス、ビカルタミド)
バルデナフィルの代謝が弱まり、副作用のリスクが高まります。 |
CYP3A4誘導剤 |
(リファジン、リファンピシン)
血中濃度が低下するおそれがあります。 |
カルペリチド |
(ハンプ)
降圧作用が増強するおそれがあります。 |
α遮断薬 |
(エブランチル、カルデナリン、ドキサゾシン、ミニプレス
降圧作用が増強して、過度に低血圧になるリスクがあります。 |
グレープフルーツ |
グレープフルーツに含まれる分解酵素が有効成分の分解を防ぐことで、効果や副作用が強く出るおそれがあります。 |
服用できない方
- ・バリフ(バルデナフィル)の成分にに対し過敏症の既往歴のある方
- ・硝酸剤あるいは一酸化窒素(NO)供与剤を服用している方
- ・心血管系障害が原因で性行為が不適当と考えられる方
- ・網膜色素変性症の方
- ・不安定狭心症のある方
- ・リオシグアト、CYP3A4を阻害する薬剤(リトナビル、アタザナビル、ホスアンプレナビル、ロピナビル・リトナビル、ダルナビルを含有する製剤、ケトコナゾール(外用剤を除く)、イトラコナゾール、コビシスタットを含有する製剤)を服用中の方
- ・血液透析が必要な腎障害のある方
- ・低血圧(安静時収縮期血圧<90mmHg)又は治療による管理がなされていない高血圧(安静時収縮期血圧>170mmHg又は安静時拡張期血圧>100mmHg)の方
- ・脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある方
- ・重度の肝障害のある方
- ・先天性のQT延長患者(QT延長症候群)、クラスIA(キニジン、プロカインアミド、ジソピラミド(経口剤)、シベンゾリン、ピルメノール)又はクラスIII(アミオダロン(経口剤)、ソタロール)の抗不整脈薬を服用中の方
副作用
循環器 |
ほてり、心悸亢進、頻脈、高血圧、湿疹、低血圧、顔面浮腫、真菌虚血、心筋梗塞、起立性低血圧、狭心症
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精神・神経系 |
頭痛、めまい、不眠症、異常感覚、傾眠、眩暈、感覚鈍麻、不安、緊張更新、一過性全健忘 | |
肝臓 |
肝機能検査異常、γ-GTP上昇 | |
筋・骨格系 |
背部痛、筋肉痛、関節痛、頸部痛 | |
皮膚 |
紅潮、発汗、掻痒、光線過敏性反応、発疹 | |
消化器 |
消化不良、嘔吐、腹痛、口内乾燥、下痢、胃炎、胃食道逆流、嚥下障害、食道炎 | |
感覚器 |
視覚異常、結膜炎、霧視、羞明、彩視症、眼痛、耳鳴、流涙、緑内障 | |
その他 |
CK上昇、灼熱感、無力症、胸痛、異常感、勃起増強(勃起時疼痛)、インフルエンザ症候群、射精障害、アナフィラキシー反応、持続勃起 | |
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保管方法
・高温多湿や直射日光が当たらない場所に保管してください。
・お子様やペットが誤飲しないよう高所などに保管してください。
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