フォビカル(ゼニカル)の効果
有効成分オルリスタットがリパーゼの働きを阻害します。
リパーゼは脂肪を分解し体内へ吸収できる形にするため、リパーゼの働きが阻害されることで分解されなかった脂肪はそのまま便と共に体外へと排出されます。
これによって、食事によって摂取した脂肪分を約3割体内に吸収させずに体外へ排出させます。
フォビカル(ゼニカル)の服用方法
服用量
1日3回、1回あたり1錠を水かぬるま湯で服用します。
タイミング
3回の服用タイミングは朝昼晩の各食後1時間以内が推奨されています。
食後1時間以内の理由は、時間経過とともに脂肪の分解が進み体内へ吸収される形になるため、1時間以内の服用が推奨されているのです。
フォビカル(ゼニカル)の注意点
食事の影響の有無
食事の影響はありませんが、オルリスタットの作用は脂肪の吸収抑制なため、脂肪分の少ない効果に対する作用は小さくなります。
アルコールの影響の有無
アルコールの影響はありません。
併用時の注意点(禁止薬や併用注意点)
併用禁忌
ありません。
併用注意
シクロスポリン |
シクロスポリンの血症レベルが低下することによって作用が低下するおそれがあります。 |
脂溶性ビタミン |
脂肪の吸収を抑制するため、脂溶性ビタミンはリパーゼによって分解されなかった脂肪と共に体外へ排出されてしまいます。 |
レボチロキシン |
甲状腺機能の低下が報告されています。 |
ワルファリン |
ワルファリン、ワーファリンとの併用はプロトロンビンが減少したり、INRの増加するおそれがあります。 |
アミオダロン |
アミオダロンの効果が減弱するおそれがあります。 |
抗てんかん薬 |
抗てんかん薬との併用することで痙攣があらわれたという報告があります。 |
抗レトロウイルス薬 |
アタザナビル、リトナビル、フマル酸テノフォビルジソプロキシル、エムトリシタビン HIV感染患者が上記薬剤と併用したとき、上記薬剤のウイルス学的制御が喪失したという報告があります。 |
服用できない方
- ・オルリスタットに過敏症の既往歴がある方
- ・妊婦やその可能性がある方
- ・慢性吸収不良症候群の方
- ・胆汁うっ滞の方
副作用
重大な副作用
ありません。
その他の副作用
胃腸系 |
吐き気、感染性下痢、直腸通、歯肉障害、嘔吐 |
呼吸器 |
インフルエンザ、上気道感染症、舌軌道感染症 |
筋骨格系 |
背中の痛み、下肢痛、関節炎、筋肉痛、関節障害、腱炎 |
中枢神経系 |
頭痛、めまい |
皮膚 |
発疹 |
生殖器 |
月経不順、膣炎 |
泌尿器系 |
尿路感染 |
精神障害 |
精神不安、うつ病 |
聴覚、前庭障害 |
中耳炎 |
心血管障害 |
足のしびれ |
その他 |
倦怠感、睡眠障害 |
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保管方法
・高温多湿は錠剤を劣化させるため、冷暗所で保管してください。
・高所で保管し子供の誤飲を避けてください。
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