グリソビンFPの効果
グリソビンFPの有効成分であるグリセオフルビンは真菌の微小管と結合し、有糸分裂を阻害します。
真菌の細胞分裂を阻害することによって細胞の増殖を抑え真菌を減少させていくことで、真菌が原因となっている水虫やいんきんたむしなどの症状を改善・治療へと導きます。
グリソビンFPの服用方法
服用量
1日2回、1回あたり1錠を水かぬるま湯で服用します。
白癬の治療に使用する場合、症状の強さや症状がでている範囲の広さによって服用量を増減することができます。
より適切な服用量について把握したい場合は、専門医に相談するようにしてください。
タイミング
服用のタイミングに関する指定はありませんが、有効成分の血中濃度を一定にすることで治療薬の効果の強さが一定になるため朝と夜の2回に服用するようにしましょう。
服用間隔をあけず、短時間で2回服用した場合は血中濃度が高くなりすぎてしまい副作用のリスクが高くなってしまうおそれがあるため避けましょう。
グリソビンFPの注意点
アルコールの影響の有無
治療中にアルコールを摂取したことで悪心、嘔吐、重度の低血圧、紅潮、および頻脈があらわれたという報告があるため、治療中のアルコール摂取は避けましょう。
併用時の注意点(禁止薬や併用注意点)
併用禁忌
ありません。
併用注意
ワルファリン |
ワルファリンK、ワーファリン
上記薬剤の作用を弱めるおそれがあります。 |
経口避妊薬 |
ファボワール、マーベロン、ルナベル、フリウェル、シンフェーズ、ジェミーナ、アンジュ、トリキュラー。ラベルフィーユ
上記薬剤の肝代謝を高めるため、避妊効果が弱まるおそれがあります。 |
シクロスポリン |
パピロック、サンディミュン、ネオーラル、シクロスポリン
上記薬剤の効果が弱まるおそれがあります。 |
サリチル酸 |
サリチル酸、スピール膏
血清サリチル酸濃度が低下するおそれがあります。 |
バルビツール酸塩 |
ラボナ、イソミタール、アイオナール、ラボナール、イソゾール、チトゾール、フェノバルビタール、フェノバール、ルピアール、ワコビタール、プリミドン、ラボナール
グリセオフルビンの作用を弱めるおそれがあります。 |
服用できない方
- ・グリセオフルビンに対して過敏症の既往歴がある方
- ・胎児への催奇形性があるため、妊婦や妊娠の疑いがある方
副作用
重大な副作用
スティーブンス・ジョンソン症候群、中毒性表皮壊死症、多形紅斑、黄疸、肝機能障害
その他の副作用
皮膚 |
発疹、蕁麻疹、血管性浮腫 |
精神・神経系 |
頭痛、めまい、不眠症、精神錯乱、手足の末梢神経障害および知覚異常 |
消化器 |
吐き気、嘔吐、上腹部の苦痛、下痢 |
その他 |
倦怠感、および日常的な活動の遂行の障害 |
保管方法
・誤飲を避けるために子供の手の届かない場所で保管してください。
・直射日光が当たらず、高温多湿を避けられる場所で保管してください。