バルクロビルの効果
バルクロビルに配合されている有効成分のバラシクロビルは体内でアシクロビルに変換されます。
アシクロビルはヘルペスウイルスのDNA複製を阻害することで、ウイルスが増えるのを抑制します。
ウイルスの増殖を抑制することでヘルペスの症状を改善へと導きます。
また、ヘルペスが未発症の場合は増殖が抑えられることで発症を抑制します。
バルクロビルの服用方法
服用量
1日1回500mgを水かぬるま湯で服用します。
性器ヘルペス以外のヘルペス改善を行う場合は服用量が変化します。
帯状疱疹、水痘
1回1,000mgを1日3回、水かぬるま湯で服用します。
単純疱疹
1回500mgを1日2回、水かぬるま湯で服用します。
バルクロビルは成分量500mgの1種類のみの販売となるため、1,000mgの服用が必要な場合は1回2錠を服用するようにしてください。
タイミング
1日1回の服用の場合は、タイミングは自由です。
2~3回の場合は、朝夕晩の食後に服用するようにしましょう。
バラシクロビルはウイルス数の少ない発症初期に服用することで、それ以上のウイルス増殖がなくなるため早期の服用が推奨されています。
バルクロビルの注意点
食事の影響の有無
食事によって僅かに最高血中濃度の到達時間に遅延がありますが、基本的に食事の影響はありません。
アルコールの影響の有無
アルコールの影響はありません。
併用時の注意点(禁止薬や併用注意点)
併用注意
プロベシネド |
(ベネシッド)
アシクロビルの排泄が抑制されるため、血中濃度が高くなるとの報告があります。 |
シメチジン |
(カイロック、シメチジン、タガメット)
アシクロビルの排泄が抑制されるため、血中濃度が高くなるとの報告があります。 |
ミコフェノール酸モフェチル |
(セルセプト、ミコフェノール酸モフェチル)
アシクロビル、ミコフェノール酸モフェチル代謝物の排泄が抑制され、血中濃度が高くなるとの報告があります。 |
テオフィリン |
(スロービッド、チルミン、テオドール、テオフィリン、テオロング、テルバンス、ユニコン、ユニフィル)
アシクロビルとの併用で、テオフィリン中毒症状があらわれることがあります。 |
服用できない方
- ・バラシクロビル及びアシクロビルに対して過敏症の既往歴がある方
副作用
重大な副作用
アナフィラキシーショック、アナフィラキシー(呼吸困難、血管性浮腫など)、汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群(DIC)、血小板減少性紫斑病、旧成人障害、尿細管間質性腎炎、精神神経症状(昏睡、せん妄、妄想、幻覚、錯乱、痙攣、てんかん発作、麻痺、脳症など)、中毒性表皮壊死融解症(TEN)、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、呼吸抑制、無呼吸、間質性肺炎、肝炎、肝機能障害、黄疸、急性膵炎
その他の副作用
過敏症 |
発疹、蕁麻疹、掻痒、光線過敏症 |
肝臓 |
肝機能検査値の上昇 |
消化器 |
腹痛、下痢、腹部不快感、嘔気、嘔吐 |
精神・神経系 |
頭痛、めまい、意識低下 |
腎臓・泌尿器 |
腎障害、排尿困難、尿閉 |
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保管方法
・乳幼児、小児の手の届かない、直射日光や高温、湿気を避けた場所に保管してください。
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